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IoTのサービスデザインでよく錬成しがちな理想の人

理想の人を錬成してませんか?

「そんな都合のいいユーザはいない」よくペルソナの話で出てくる話題です。たとえば、ゲームで考えてみたとき、1日中あなたの会社のゲームでしか遊ばずそのゲーム内のメンバーとしかコミュニケーションとらないような人を前提に考える様々な周辺サービスとか…まさに理想の人の錬成をしてしまう罠が。

最近はペルソナの事例も多く出ており、上記のようなミスは大分少なくなってきていると思いますが、それでもまだまだ見逃しがちです。最近増えてきたIoTアイディアソンなどで「そんな人は現実的にいないでしょ」と突っ込まれないよう、気を付けたい事例をいくつかご紹介します。

事例1:常に顔認識されても気にしない顧客

相手の顔を認識して、過去の取引情報や好みの話題を映し出します

Google glassで殴打事件があったり、ドラマで似たような話題があったりしたのでこれは想像しやすいかと思います。最近は顔認識を避けるメガネも登場しました。

<顔認識防ぐ眼鏡>福井・鯖江の商社が販売へ http://news.yahoo.co.jp/pickup/6200298

出社時の認証など、既存のスキームよりも便利になっていて、かつそれは必要と思われる状況であれば良いのですが、認識されている方からすると常に自分の頭に名前のタグが出ている状態で暮らしている感じを受けてしまう人もいそうです。

常連さんなので安くしますよ。ツケでもいいですよ!というような、事前に認証されることもわかっていて得もするとかであれば僕は喜んで認証されたいです。

事例2:常に監視されても気にならない社員

「社員が話している内容を社員証のマイクからリアルタイムで分析して業務のモチベーションを分析します」という認識アプリケーション

素直な話題を一切話せない監視社会です…実際は何を話しているかまで把握できないレベルで認識させることは可能ですが、社員からすると疑心暗鬼になってしまいます。

このアプリケーションの相性が良いとすれば、普段から録音されるヘルプデスクであったり、コンビニの危険人物来店のアラートだったりという使い道の方が良さそうです。

事例3:朝起きたら健康状態を事細かに入力するOL

毎朝の健康状態を入力すると、自動であなたに合った食事と運動メニューをご提案します

毎朝の健康状態を入力する人はきっともう健康です…というのはありつつ、この場合は毎朝の健康状態を入力しなくていい状態を考えてあげたいところ。それだけなら人の問題だよ、となりますが、実はこの件にはもう一つ問題があります。それは、人は正直にはなりきれない、ということ。

自分が健康かどうかを正確に書くのが難しいのは前提にありつつ、ある程度個人のバイアスがかかった答えにはなってしまいます。人が答えなくても察してあげられる方法、例えば下記の例のように、鏡にうつった顔から血圧を測って通常との差分をとるとか、バイアスを取り除く技術が必要です。

非接触で心拍間隔を計測する生体情報センシング技術の開発に成功 -カジュアルセンシングで日常生活を見守り、「ほっこり社会」を実現- http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/01/jn160120-2/jn160120-2.html

その機能のために普段の動きを変えたくなる?

便利なセンサを扱える機会も増えた結果、技術的には色々と認識、分析できることも増えてきました。ただ、実際にセンサで扱える情報を人から取り出せるかどうかとなると、案外考えが抜けてしまうものです。

音声認識をするなら無理やりそのために声を出すシーンを作るのではなく会話していてもおかしくないシーンで使ってみる。リモートで機器を扱いたいなら目の前に物理リモコンがある場所ではなく、留守中など離れているから良いシーンで価値を生ませる。

人の普段の動きをできる限り変えない状態で価値をつけてあげると、より一般的なサービスが生み出しやすいはずです。もちろんその上で新しい行動をさせてまで便利なら良い話なので、「ここまでしたいと思わせられるか!?」でアイデアを仕上げてみましょう。

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株式会社パエリアでは現実的に使えるIoTサービスデザインを日々考えています。サービスを一緒に考えてみたい!という会社様や個人の方がいらっしゃったら、ぜひお問い合わせください。

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